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ebayのGlobal Shipping Programの問題点

ebayのGlobal Shipping Program(以下GSP)は、簡単に言えば、アメリカ国内からebayの配送拠点に荷物がまとめられ、そこから各国に出荷されるという、ebay独自の配送システムだ。

出品者は国内に荷物を送ればいいため、めんどくさい通関書類を書く必要がなく、購入者は購入時に関税を支払うため、商品が届いた際に現金で関税分を支払う必要がない。

さて、このGSPの何が問題かというと、配送にかかる日数と、関税だ。

まず出品者から、ebayの配送拠点があるアメリカのケンタッキー州、アーランガーに向けて荷物が発送される。そして配送拠点へ荷物が到着した後、1日~2日ほどでebayの配送拠点から、FedEx International Economyにて日本に向けて出荷される。つまり、アメリカ国内の配送、ebay配送拠点での処理、ebay配送拠点から日本への発送と、実に3度手間であり、おおよそ10日前後も配送にかかるのだ。最近はコロナウイルスの影響で、さらに追加で数日はかかるだろう。

さらに、Amazon.comと同じく注文時に関税分も取られるのだが、個人輸入に対する課税価格の軽減が適用されず、商品価格に対してフルの関税を取られる。Amazon.comであれば、実際にかかった分との差額を1か月後とかに返してもらえるが、ebayではそれがない。個人輸入では商品価格に対してx0.6をした金額が課税対象となる。1万円未満の輸入物は免税となるため、商品価格が16666円以下の場合、免税となるのだ。しかし、ebayのGSP利用時は、この減免措置が考慮されず、一般的な商用輸入と同じく、商品価格+送料に対して課税されるものとみなされる。

例えば、1.5万円の商品を輸入する場合、本来であればかからない関税を取られることになるのだ。さらに、x0.6の効果は商品金額が大きくなればなるほど無視できないものとなっていく。

よって、少し高いが、GSPを使っていない出品者から購入したほうが、トータルで安く済む場合がある。

例えば先ほどの1.5万円の商品を、1.6万円で出品している別の出品者がいるとしよう。その出品者は、最初からFedEx International Economyにて発送するとすると、関税はかからず、さらに、無駄なアメリカ国内からebay配送拠点への輸送がなくなるため、おそらく届くまでの日数は半減する。

よって私は、基本的にGSPを避けている。まあ、使わざるを得ない場合もあるが...