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【レビュー】cheero Power Plus 5 Premiun 20000mAh with USB Power Delivery 60W

cheero Power Plus 5 Premiun 20000mAh with USB Power Delivery 60Wは、6280円(キャッシュレス還元で5966円!)という低価格ながらUSB PD 60W出力に対応しているモバイルバッテリーだ。

 

私はThinkPad T490を使用しており、バッテリー持ちに問題があるわけではないが、出先の電源が確保できない場面でも充電できるモバイルバッテリーが欲しいと思っていたため、この低価格と60W出力という魅力に惹かれ、購入に至った。

ThinkPad T490は標準で45W、急速充電の場合は65Wの電力を、USB-CポートからUSB PDにより充電する。私の手元にあるACアダプターは65Wのもので、だいたい1時間少しもあれば80%まで充電できる。このモバイルバッテリーは60W出力のため、かなり短時間でノートPCを充電できるだろうというのも、購入理由の1つだ。

 

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1枚目と2枚目は、見ての通りパッケージと中身だ。パッケージは家電量販店に売っているような感じで、少しチープな印象を受ける。中身は見ての通り、本体と説明書、50㎝のUSB-Cケーブルが入っていた。おそらく3A対応ケーブルと思われる。

3枚目の本体の写真だが、少し色が変わっている部分は取り出す際に私が触れた部分だ。変色していたりというわけではない。

4枚目は残量を確認する際に押すボタンだ。

5枚目だが、左側の鏡のように反射する部分が残量インジケーターだ。映り込みによりへこんでいるようにみえるが、へこんではいない。PD 60Wポート付近には、開封時より少し傷がついていた。まあ、微細なものであるし、どのみちケーブルを刺す際に手元がずれたりして傷がつきやすい部位なので私はあまり気にしないが、Amazonのレビューを見る限り、同じように傷がついた状態で届いた方はそこそこ多いようだ。

6枚目は仕様が書かれている本体底面を映している。PSEマークをはじめ各種認証も確認できる。

放熱対策と思われるが、5枚目と6枚目の本体上部と下部以外は金属製で、ひんやりしている。カタログスペックでは425gで、ずっしりとした感じだ。ほぼ同じ容量のAnker PowerCore 20100が356gなのを見ると、本体がプラスチック製か金属製かの差と思われる。

 

cheero Power Plus 5シリーズにはこの20000mAhのほかに、5000、10000、15000mAhのものがラインナップされており、Amazonのレビューでは10000mAhのモデルにいくつの不具合が見受けられるが、特に下記の不具合は看過できない。

USB PDでの給電中に残量確認ボタンを押すと、一瞬給電が止まる(充電ケーブルを抜いてすぐにさし直すような挙動) なおUSB-Aポートからの出力は問題ない模様

 

手元に届いたものが同じ症状を起こすのかどうかについても検証していく。

 

それでは実際に使用し、動作や挙動を見ていこう。はじめに断っておくが、私はUSB-PDからの出力を確認できる電圧電流テスターのようなデバイスは持っていないため、出力が規格違反かどうかの検証は行わない。あれ結構高いし...

手元に来た製品は到着時点で65%の充電残量であった。まず、私のXperia XZ Premiumに、PD18Wポートから充電をしてみる。ケーブルをつなぐと、特にボタンを押さずとも充電が開始された。充電中は残量インジケーターがずっと点いたままで、都度残量を確認できる。懸念していた不具合だが、私の手元の製品では再現できなかった。USB PDでの給電中に残量確認ボタンを連打したが、充電が途切れることはなかった。もっとも、10000mAhの製品特有の症状なのか、はたまた手元の個体がたまたま当たりだっただけかもしれないので、確実なことは言えない。

スマホへの充電が完了した時点で、モバイルバッテリーの残量は65%から46%になった。おおよそ20%とすると、4000mAhを出力したことになる。スマホにインストールしているAccu Battery Proから確認したところ、以下のスクショの通り、1時間32分で2686mAhが給電されたことになる。

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Xperiz XZ Premiumのバッテリー設計容量は3230mAhであり、その84%は2713.2mAhだ。バッテリーの劣化を考慮した場合、84%を充電するのに2686mAhという数字は、スマホ自体の消費電力は含まれていないと言える。

そのため、バッテリーへの給電だけでなく、スマホ自体の消費電力も考慮する。スクショの通り、84%を充電する間、49%は画面オン、つまり何かしらの操作をして使用していたことになる。同アプリに記録されている過去の消費電力の記録をもとに、画面オンの状態での消費電力を1時間当たり300mAhと仮定し、画面オフの場合は1時間当たり60mAhと仮定する。

よって、バッテリー自体への2686mAhの給電のほか、300mAh x 50分 + 60mAh x 41分、合わせて291mAhの消費電力を加算し、合計で2977mAhの電力を使用したとする場合、充電効率は2977mAh ÷ 4000mAh x 100%で約74.4%となった。充電中の消費電力が確実な数字ではないが、おおよそ十分な効率だといえるだろう。

 

次に、ThinkPadへの充電を試みた。残量表示46%のまま、ThinkPadとモバイルバッテリーをType C - Type Cケーブルで接続。当然ながらPD60Wポートにつなぐ。問題なく給電が始まったのもつかの間、数秒後、残量表示がいきなり00になり、給電が止まった。

製造時に充電されてからそれなりに時間が経っていると思われるため、いきなり大きな出力をしたことにより電圧低下を起こしたのか?と思いながら、何度か残量確認ボタンを押すが00のまま変わる気配がない。そのため、ThinkPad付属の65W ACアダプターを使い、充電をする。60W入力による充電速度は「圧倒的」に早く、レポートを書いている間にいつの間にか80%充電が完了していた。以下が細かい充電状況だが、見ての通り、50%の充電に40分、80%の充電に70、満タンに充電する場合でも約100分で完了する。Ankerの20000mAhのものを、5V2Aで7時間も8時間もかけて充電していた私にとっては、感動以外のなにものでもない。f:id:leaf_hobby:20191219010646p:plain

 

モバイルバッテリーへの充電完了後、再度トライする。Lenovo Vantageというソフトにより、何Wで給電されているのかを見ることができるため、まずはそのソフトを起動し、ケーブルを接続する。最初の何度かは7Wや12Wといった充電とは呼べない数値が表示されたが、2、3回ケーブルをつなぎ直し、40Wでの給電を確認できた。AnkerのType C to Type Cケーブルを使っていたが、3A対応のはずなのに60Wで給電されないため、付属していた50cmのケーブルを使ってみることにする。しかし、同じく40W止まりで、60W出力は確認できなかった。念のため5A 100W出力対応のケーブルを買い、再度検証。だが、それでも40W出力までしか確認できなかった。

ThinkPadの65W ACアダプターを使った場合、しっかり65Wで給電されるため、おそらくモバイルバッテリー側の問題だろう。それにしても、入力は60Wを受け付けるのに出力はできないというのはよくわからない。

ThinkPadを使いながら5%から80%まで充電したところ、モバイルバッテリー側は80%ほど残量が低下した。モバイルバッテリーが74Wh、ThinkPadのバッテリーの設計容量は50Whなので、おおよそ妥当な数字だ。80%前後まで充電されたところで、「低速の充電ケーブルが接続されています」という表示が出たため、60W出力ができないことも含め、やはりモバイルバッテリーとThinkPadとのネゴシエーションに何らかの問題があるのだろう。

ちなみに余談だが、60Wでの充電中も、3ポート同時放電中(ThinkPad+Xperia+iPad)も、本体はあまり熱を持たない。ひんやりした状態からちょうどいいあったかさくらいになるのみで、「熱い」ということはなかった。

 

 

それではそろそろまとめに入ろう。

本製品のウリである60W出力は残念ながら確認できなかったが、60W入力、ノートPC+タブレットスマホへの同時充電というだけでも、十分価格に見合うものであると思う。特に、60W入力による圧倒的な充電の速さは、日頃5V 2Aや2.4Aでモバイルバッテリーを充電している方にとっては、驚きを隠せないものだろう。

もっとも、私はもともとPD 65WのACアダプターを持っているからこそ、追加投資がモバイルバッテリー本体とケーブルだけで済んでいるため、PD 60Wかそれ以上のACアダプターからそろえる場合は、1万円前後の出費は覚悟したほうがいいかもしれない。

本体が重く、持ち運びに向かないのは、20000mAhという容量と、60Wでの出入力に耐えうる変換系が載っていると考えれば、文句をつけるのはお門違いだろう。大容量のモバイルバッテリーに「重い」というレビューを付ける人は、容量と重量がトレードオフの関係にあることをもう少し考えてから購入すべきだ。

そして懸念していた、残量確認ボタンを押すと給電が止まるという前代未聞の不具合も見受けられなかった。依然として60Wでの給電ができないという不具合はあるが...

 

いずれにせよ、出先でノートPCを充電したいという当初の目的は達成された。これだけでも十分だが、やはり60Wを期待していただけに、このまま使い続けるか、返品できるうちに返品しようか悩んでいる。