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自宅にHPEのオンサイト保守を呼んだお話

自宅で使っているDL380 Gen10サーバーのファンを高性能ファンに交換したところ、微妙な製造上の寸法誤差が原因と思われる共振が発生するようになった。

使っていると「ぶーん」といういかにも共振を起こしている音がする。振動はHDDに悪いのは言うまでもなく、またサーバーを自室に置いているため単純にうるさいこともあり、HPE修理センターに電話し、標準保証にて交換を依頼した。

 

ところで、最近は電話窓口やメールサポートにおいて、外国人を採用している会社が多いようだ。HPEももれなくこれに当てはまり、サポート窓口は基本的に日本語ができる外国人が応対する。そのこと自体は全く気にならないのだが、いかんせんこちらが言っていることを完全に理解してくれないことが多い。

今回も「ファンゲージとファンの微妙な大きさの違いが原因で共振する」と言ったのだが、「本来使うべきファンとは違うものを使っている」と受け止められたようで、システムログの提供を求められた。違う、そうじゃない。

 

そのためもう一度電話をし、受付の方に1から事情を説明する。製造上の誤差が原因でファンが共振を起こしていること、振動するとHDDによくないためサーバーを使えないので早めに対応してほしいことを伝えた。

その後、受付の方からエンジニアの方と電話を代わり、再度同じことを説明する。説明すること自体は苦ではないので構わないが、問題は相手が理解してくれるかどうかということに尽きる。

幸い今回電話に出た方はしっかり理解してくれたようで、私に交換部品を送り自分で交換後、故障品を返送する手法か、エンジニアが私の家まで伺い、調べて問題があれば該当部分を交換するオンサイト保守か、どちらがいいかを聞かれた。今回はエンプラ機器の目玉の一つともいえるオンサイト保守を選んだ。

少し脱線するが、割とすんなり話が通ったので、標準保証を持っている方であれば、何かしらの理由で部品を新品に交換したいときは、適当な理由をつけ、自分で交換すると電話口で伝えれば、簡単に新品の部品を送ってもらえそうだ。もちろんそんなことはしないが。

話を戻そう。エンジニアの方から、6つのファンすべてに問題があるとは考えにくい、保守部品の在庫も少ないためとりあえずファンゲージと高性能ファン3つを送り、問題がありそうな部品を交換して様子を見るのはどうか、と提案された。極めて論理的であるし、断る理由もないので承諾する。

 

標準保証は最短で翌営業日対応のサービスレベルのため、翌日に訪問してもらうことになった。エンジニアの方との技術的な話が終わり、後程スケジュール担当の方から伺う日付と時間について連絡がいく、とのこと旨を伝えられ、電話を切る。

しばらくするとスケジュール担当の方から電話があり、調整中のためもう少し待ってほしいとのこと。いや、わざわざ丁寧に調整中であることの報告しなくても、決まった段階で電話してくれればいいのに。

無駄に丁寧だなーと感心しつつ、再度電話を待つ。数十分後、着信音にびっくりしつつ電話に出ると、年末年始でリソースが足りていないため、午前中に伺うことは難しい、14時半はどうか、と聞かれた。1日フリーであるしいつでも構わないのでそれで大丈夫、ただ保守部品を先に我が家に届けるとのことだったが、それは明日に間に合うのか?と聞き返す。

オンサイト保守ではどうやら、現地に先に交換部品を発送するようだ。現在すでに18時を回っているため、明日の14時半に間に合うのかどうか定かではない。

返答を聞いてびっくりした。なんと明日の朝9時までに届くらしい。早すぎる。不安点も解消されたので、よろしくお願いしますと伝え電話を切る。

 

最初に電話をしてからここまで約7時間。さすが対応が速い。

 

翌日、チャイムの音で目を覚ます。時計は8時20分を指している。どうやら保守部品の配達のようだ。

眠い目をこすりながら適当な服を着て、玄関の扉を開ける。ヒューレットパッカードさんからのお荷物です、と言われ、送り状にサインをする。運送業者は日通で、配達員の方いわく、朝の9時までに必着という指定がある荷物は、1か月に1つあるかないかくらいレアだそうだ。

受け取り後、眠いので再び寝る。

 

目を覚ますと時計は13時半をさしていた。適当に食事を済ませTwitterをしていると、14時22分に着信音が鳴る。いよいよ来たかとワクワクしながら玄関の扉を開ける。

 

立っていたのはスーツに身を包んだ男性の方で、エンジニアのお兄さんと呼ぶのに違和感のない感じだ。

サーバーの置いてある部屋へと案内し、症状を説明、再現する。案の定、サーバーの起動後まもなく共振が始まった。がたつきの大きい左側のファン2つを交換したところ、共振音がしなくなったため、とりあえずそれで様子を見ることになった。

その後、エンジニアのお兄さんが報告書を書き、今回やったことを口頭で説明後、私がそれにサインをする。報告書の控えをもらい、オンサイト保守終了だ。

 

 

サーバーは基本データセンターなどの騒音が大きい場所で使われるため、今回のような案件はこれまでに皆無とのこと。まあ普通は気づかないよね。DCの本番環境で気づかないうちに共振しているのを想像するとぞっとするけど...

それと個人宅でDLの保守はこれまでに1回しかなかったらしい。私が2件目、やったね。

あとは共振が再発しないければいいのだが。